笑顔でいるためにどうすればいいかを考えて過ごしています。

ロールモデル
理工学部 機械システム工学科
関口 和真 准教授

経歴
都立八王子東高校、東京工業大学工学部制御システム工学科卒業。
東京工業大学大学院機械制御システム専攻博士課程修了。
東京工業大学助教、東京都市大学助教、講師を経て現職。
/東京都八王子市出身

動きのあるものを自由に自在に動かすための学問

専門は制御工学です。動きのあるものを自由に自在に動かすための学問で、理論的な美しさと実対象を動かす楽しさを兼ね備えた、「理論と実践」を地で行く学問だと思っています。人間でも動かすことが難しい対象を数理モデルに基づく解析から望みの動作を実現できるというのが一番の魅力だと思います。理論的な解析や数値シミュレーションだけでも十分感動できるのですが、やはり実機を狙い通り動かせたときの充実感は格別です。実機には数理モデルでは表現しきれない要素を必ず持っているので、数値シミュレーションでうまくいったからといってすぐ実験でもうまくいくというものではありません。そこが大変ですが魅力的なところだと思っています。

NHKロボコンを見て面白そう!と思った

小学5年のときに東工大の制御システム工学科の講義と紐づいたNHKロボコンを見て面白そう!ということで志望するようになりました。ただ、大学に入学することにはロボコンへの熱は冷めてきていましたが、一つ一つの対象を個別に扱うのではなく抽象度を高めた数理モデルに対する理論的な解析によって多くの対象が制御できるようになるという理論的な美しさに魅入られこの学問を選択しました。大学の講義で、「何かすごそうなんだけど全然わからない!」、という恩師の講義を受け自分で学ぶという学習心をくすぐられたというのも大きな要因だったかなと思います。

夢のために努力したこと

夢の道半ばという感じですが、夢の実現のために日々の生活を整えるということを意識しています。

1日の過ごし方

笑顔でいるためにどうすればいいかを考えて過ごしています。
子供と一緒に夜9時ころに寝て朝早めに起きて仕事など自分の好きなことをやります。
朝6時から家庭人としての活動をし、9時ころまでに出社、研究室学生とミーティング、講義、会議でほぼ日中が終わり、帰宅します。学生との時間と同様に家族との時間も大切にしたいのですが、ちょっと気を抜くとすぐ帰宅が20時ころになってしまい反省することもしばしばです。

趣味・好きなもの

趣味
折り紙、編み物、ルービックキューブ、絵、ピアノ、プログラミング、木工、デイキャンプ、山登りなどなど好きなことがたくさんあって分身がいればなぁと日々思っています。

お勧めしたい本

「具体と抽象」
わかりやすいけど中身が無い、難解で理解できない。具体と抽象は理解における車輪の両輪であり、自分の視座が今どこにあるのかを認識し、それらを自由に行き来することが大事ということに気づかせてくれた本です。制御工学はまさにその行き来をする学問!

大切にしている言葉

”A day without laughter is a day wasted”
「笑顔でいる」という覚悟を持って生きるということが人生を有意義なものにすると解釈しています。日々学生と接したり、子供たちと過ごすときに大切にしています。

研究をどのように社会に役立てていきたいですか?

人と共存するロボットの実現を目指してドローンや小型ビークル、車両の自動運転などの研究をしています。人の生活の身近なところで活躍する自律的に動き回るロボットによって、誰も取り残さず思い通りの暮らしを謳歌できる。そんな社会に役立てていきたいです。

若い人へのメッセージをお願いします。

主体的に関わると見える世界が変わります。それは日々の暮らしやものの感じ方にも言えることです。環境や人とのかかわりの中で心の中に生起したものを自分の感情として解釈するのも自分自身であって、そこに主体性を持ってかかわることができます。みんなが日々を納得し、楽しんでほしいなと思っています。